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経営革新のメリット・デメリット― 成長のチャンスとその裏にある現実 ―

作成日:2026.02.13

ラ・ポールの徹底解説vol.1(4/4)

7.経営革新のメリット・デメリットを踏まえた“成功する企業の共通点”

ここまで、経営革新がもたらす数々のメリットと、避けて通れないデメリットについて、現実的な視点から詳しく見てきました。
売上・利益の向上、組織と人材の活性化、資金調達環境の改善といった大きな恩恵がある一方で、失敗リスク、資金的ダメージ、組織崩壊、人材流出、そして経営者自身の精神的負担と孤独――経営革新は、まさに光と影が表裏一体の挑戦であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

では、その厳しい現実を乗り越え、経営革新を「成功」へと導いている企業には、どのような共通点があるのでしょうか。
これは、事業内容や業種、規模に関係なく、実務の現場で一貫して見えてくる“本質的な共通項”でもあります。

まず第一に挙げられるのが、「経営者自身が、経営革新の“覚悟”と“限界”の両方を理解している」という点です。
成功している企業の経営者は、経営革新を「夢」や「理想」だけで語りません。どこまでが挑戦で、どこからが無謀なのか。どこまで資金を投入できて、どのラインを超えたら撤退すべきなのか。そうした“現実的な境界線”を、事前にしっかりと引いた上で動き出しています。
だからこそ、想定外の事態が起きても、感情に流されず、冷静な判断ができるのです。

第二の共通点は、「人を置き去りにしない」ことです。
経営革新において、事業や仕組みの改革ばかりが先行し、社員の気持ちや不安への配慮が後回しになる企業は、極めて高い確率でつまずきます。一方、成功している企業ほど、説明と対話を何度も重ね、変化の意味を丁寧に伝え、社員を“巻き込む”努力をし続けています。
経営革新は、経営者一人では決して成し遂げられません。人の心が離れた組織に、真の変革は起こらないのです。

第三に、「小さく始め、数字で検証し、育てていく」姿勢を持っていることも、大きな共通点です。
成功している企業の多くは、最初から完璧な計画で大勝負に出るのではなく、小さなテストを繰り返しながら、成功の芽を育てています。
売上、利益、コスト、反応、継続率――すべてを数字で見ながら、「続けるべきか」「止めるべきか」「修正すべきか」を冷静に判断する。この姿勢が、無駄な投資や致命的な失敗を防ぎ、成功確率を着実に引き上げていくのです。

第四の共通点は、「外部の力を正しく使っている」という点です。 成功している経営者ほど、「すべてを自分だけでやろう」としません。
金融機関、専門家、コンサルタント、同業の経営者仲間――こうした外部の知見を積極的に取り入れ、自社の状況を客観的に見つめ直すことで、判断の質を高めています。
経営革新は孤独な戦いになりがちだからこそ、「一人で戦わない仕組み」を持っている企業ほど、長く勝ち続けることができるのです。

そして最後に、最も重要な共通点が、「経営革新を“一度きりのイベント”ではなく、“継続する取り組み”として捉えている」という点です。
成功している企業は、ある改革がうまくいったからといって、そこで満足しません。次は何を変えるのか、次の成長の種はどこにあるのか――常に問い続けています。環境が変われば、戦略も変わる。人が変われば、組織も変わる。その変化を「当たり前のもの」と受け入れている企業こそが、時代の波に飲み込まれず、しなやかに生き残っていくのです。

経営革新とは、成功すれば一気に会社を飛躍させる力を持つ一方で、進め方を誤れば、会社の土台そのものを揺るがしかねない、極めて重たい決断でもあります。
だからこそ、メリットだけを見るのでもなく、デメリットだけを恐れるのでもなく、両方を正しく理解した上で、それでも「前へ進む」と決められるかどうか
――ここに、経営者としての真価が問われているのです。

株式会社ラ・ポールからのご挨拶

ここまで「経営革新のメリット・デメリット」をお読みいただき、誠にありがとうございました。
経営革新は、多くの経営者にとって「希望」であると同時に、「不安」や「恐れ」とも隣り合わせのテーマです。だからこそ、私たちはこのコラムを通じて、成功の裏側にある現実や、見えにくいリスクについても、あえて正直にお伝えしてきました。
株式会社ラ・ポールは、経営革新を「特別な企業だけのもの」ではなく、「すべての中小企業が、自社のペースで取り組める挑戦」だと考えています。無理な改革ではなく、身の丈に合った一歩から始め、着実に積み上げていく。その過程に寄り添い、ともに悩み、ともに考え、ともに前へ進む存在であり続けたい――それが私たちの変わらぬ想いです。
経営革新に少しでも不安や迷いがあるとき、あるいは「何から始めればいいのか分からない」と感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。
皆さまの挑戦の一歩が、より確かな未来へとつながることを、心より願っております。
今後とも、株式会社ラ・ポールをどうぞよろしくお願い申し上げます。