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補助金の事業計画書はどこを見られる?採択されやすい構成と書き方の基本

作成日:2026.01.25

補助金申請の合否を左右する中心書類が事業計画書です。同じ投資内容でも、計画書の構成が弱いと「必要性が伝わらない」「効果が曖昧」と判断され、不採択につながります。一方で、特別な文章力がなくても、審査側の見たい順番で情報を揃え、根拠を示して書けば、採択されやすい計画に近づけます。本記事では、事業計画書で見られやすいポイント、採択に近い構成、書き方の基本を整理します。

補助金の事業計画書の構成と書き方

事業計画書で重要なのは「何をやるか」よりも「なぜやるのか」「なぜ今なのか」「やり切れるのか」「効果は何か」を一貫したストーリーで示すことです。補助金は審査時間が限られているため、読み手は“分かりにくい申請”を丁寧に読み解いてはくれません。結論から書き、要点を繰り返し、数字で根拠を示す。これが計画書の基本になります。

事業計画書の評価軸:審査側が「短時間で確認したいこと」

審査側がまず確認したいのは、制度目的に沿う取り組みかどうかです。そのうえで、現状課題が具体的か、施策が課題に対して必然か、実行体制とスケジュールが現実的か、費用が妥当か、効果の根拠があるか、という順で判断されます。つまり、計画書は“読み物”ではなく“判断資料”として作る必要があります。

評価ポイント 弱い計画の特徴 強い計画の特徴
制度目的との一致 テーマに触れていない 狙いを踏まえた成果を示す
課題の具体性 一般論・抽象語が多い 事実と数字で現状を示す
施策の必然性 買いたいものの説明中心 課題解決の手段として説明
実行可能性 担当・工程が曖昧 工程・担当・期限が明確
効果の根拠 希望的観測 算定式と前提が示される

採択されやすい構成の基本:課題→施策→効果を一直線にする

計画書の骨格は「課題→施策→効果」です。課題は“痛み”として具体化し、施策は課題を解くために必要なものとして説明します。そして効果は、現状データをベースに改善幅を算定し、結果として売上・利益・時間・品質などがどう変わるかを示します。ここが一直線につながると、審査側は短時間で納得できます。

  • 課題は「誰が・何に困っているか」を事実と数字で書く
  • 施策は「なぜそれで解けるか」をプロセスで説明する
  • 効果は「現状→改善後」を算定式と前提条件で示す

代表例:作業時間削減→処理件数増→受注増、のように因果をつなぐ説明

文章力より大事な“減点回避”:曖昧さと矛盾を消す

計画書で落ちる原因は、華やかな表現不足ではなく、曖昧さと矛盾です。たとえば、課題では「人手不足」と言いながら施策では「高機能機械を導入」とだけ書き、結局どの工程がどう改善されるのかが不明なケースがあります。また、スケジュールが無理、体制が曖昧、見積の妥当性が弱いなど、実行性への疑問が残ると減点されます。読み手が「これ本当にできる?」と感じる余地を減らすことが重要です。

  • 抽象語(改善・強化・効率化)だけで終わらず、具体動作に落とす
  • 数字・期間・担当者を置いて、実行計画の空白を埋める
  • 計画全体で用語と前提を統一し、矛盾を作らない

代表例:効果の数字と、実施期間・人員配置が噛み合っていない申請は要注意

書き方の判断基準:読み手の脳内で「映像化」できるか

初めて計画書を書く場合

型優先自由に書こうとせず、課題→施策→効果→実行計画→体制→費用の順で、必要情報を埋める発想で作りましょう。型に沿うだけで抜け漏れが減ります。

内容はあるのに伝わらない場合

視認優先結論を先に置き、要点を短文で繰り返し、数字と根拠を近くに置くことで伝達力が上がります。読み手が“実施後の姿”を想像できれば、評価は安定します。

補助金の事業計画書はどこを見られる?採択されやすい構成と書き方の基本のまとめ

事業計画書は文章の上手さより、制度目的への適合、課題の具体性、施策の必然性、実行可能性、効果根拠を揃えることが重要です。骨格は課題→施策→効果を一直線につなぎ、曖昧さや矛盾を減らして“減点回避”するのが勝ち筋になります。読み手が短時間で理解でき、実施後の姿を想像できる構成に整えることで採択されやすい計画に近づきます。